地続きの大陸であるがゆえに発展した二つの理由
さて、次に紹介するのは、ヨーロッパの城についてです。日本の城が、ほとんどが戦国時代の内乱のために造られた、対内的な城であったのは、日本が完全に独立した島国であり、大陸本土からの侵略についてあまり心配する必要がなかったためです。(一度、現モンゴルである元からの攻撃である元寇はありましたが、神風と敵の士気低下によりなんとか事なきを得ました。)それに対して、ヨーロッパはその多くが地続きであり、その歴史はイコール戦争の歴史であったといいます。大陸各地で巻き起こる数知れない戦争により、領土を奪い合い、資源を奪い合い、そうして現在の形へと至ったのです。そのため、その城は必然的に対外的なものであり、隣接する諸外国から国を守るためのものであったため、日本よりもよりその防衛力が高いものは少なくありません。そして、それらの城が発展したもう一つの理由は、示威目的による城の建造です。現在の世界でも、世界最高度のビルやタワーなどの建造でしばしば行われていますが、自国の技術力や経済力の一端を示すために、より立派な城を建て、敵国に対して自国の防衛力の素晴らしさや、経済的な余裕、あるいはその文化の美しさなどを突きつける効果もあったのでしょう。こうすることによって、戦いを事前に防ごうとしていたのかもしれません。そんなヨーロッパにいくつも遺る城の中で、ここでは5つのものを取り扱いたいと思います。まずは、日本と同じく島国であるイギリスから「ロンドン塔」、フランスとの戦いの歴史の一端を垣間見る事のできるドイツの「ハイデルベルク城」、フランスの孤島、サンマロ湾に浮かぶ美しき巨城「モン・サン・ミシェル」、ソビエト連邦の象徴であり、赤い城と呼ばれた「クレムリン宮殿」、そして最後に、ドイツの山中に建造された城「ノイシュヴァンシュタイン城」の合計5つについて、それぞれの城がどのような背景によって建造されたのか、どういった美しさを持っているのかを紹介していきたいと思います。
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